分譲マンションの老朽化がすすんでいます
国土交通省によると、全国の分譲マンションは、23年度末時点で704万戸。
約20%の137万戸が築40年以上で、20年後には、3.4倍の464万戸に膨れ上がると試算されています。
しかし、老朽化対策として代表的な建替えは、過去実績が全国で297件(約2万4千戸)にとどまっています。
所有者の5分の4の賛成が必要というルールや費用の巨額さが、ハードルとなっています。
老朽化マンションの改善策はありますか?
1.現実的な選択肢としては、所有者=管理組合による計画的な修繕
所有者から修繕の為、一時金を徴収する。難しい場合は、金融機関から借り
入れる。
緊急度に応じた工事の優先順位を把握することが、大切です。
2.建替える
老朽化の度合いにもよりますが、機能や安全が不十分で、部分的な修繕では
解決出ない場合は検討が必要になります。
但し、多額の費用負担や管理組合員の5分の4以上の決議が必要になりま
す。
前述した実施件数からも、現実には、非常に難しい選択になります。
3.敷地売却
マンションを解体して敷地を売却する選択肢です。
マンションを解体すれば、居住者は新しい住まいが必要になります。又、立
地が良く、高値で売却できれば解体費や余剰金もでますが、購入者との事前
計画が重要になります。
又、建替え同様、敷地売却も5分の4以上の決議が必要になります。
老朽化を想定した早目の対策が必要です
1.区分所有者=管理組合が主体で老朽化への備えをする
マンション管理の主体は管理組合で、管理会社はあくまで管理業務の委託になり
ます。更新を断られれば、管理組合で対応することになります。
その為、将来を見据えた管理組合の活動・機能が重要になり、総会等の参加率や
コミュニケーションの向上を図り、居住するマンションの老朽化に対し、計画的
に備えていく協力的活動が必要です。
2.管理組合で、計画的に改修工事をおこない老朽化に備える
老朽化が深刻になる前に、適切な計画のもと、改修(修繕+改良)工事をして老朽
化を遅らせましょう。
長期修繕計画と修繕積立金の適切な設定、コストの見直しが不可欠です。
解体積立金や修繕積立金は、将来コストの値上がりも考慮し、定期的な見直し、
早期に方針を決定しておくことが重要です。
機能不全の管理組合は、大規模修繕等に対応できません
管理組合が機能不全の場合、老朽化マンションに起こる問題には対応できません。
1.修繕積立金が無く、必要な修繕ができない=安全な生活が維持できない
例:給水設備の大規模修繕
古い水道管が劣化して室内への水漏れの原因となっているため、大規模修繕した
くても修繕する費用が負担できない。
1960年代:水道用亜鉛メッキ鋼管
1970年代:硬貨塩化ビニルライニング鋼管
1980年代:ステンレス鋼管
※水道用亜鉛メッキ鋼管の場合、錆が発生し「赤水」と呼ばれる汚水がでてきま
す。
2.売却したくても、解体積立金が無く、決議で賛成も得られない
3.管理組合が崩壊し、管理会社から更新も断られる
老朽化マンションの対応には、長期的な管理組合による計画と活動が不可欠です。
区分所有者による共有建物の管理・維持は、年数と共に難しいくなります。
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