住宅ローン審査の一般的な審査基準
住宅ローンの審査は、「仮審査」と「本審査」の2段階で行われます。
「仮審査」で重要視されるのは、借り手の「返済能力」や「信用情報」といった返済能力について審査がされます。
「本審査」では、物件の担保評価等が詳しく審査されます。その為、住宅ローンを申し込む際は、現状の借り入れ状況等、事前に自身の信用情報や収入状況を整理しておくことが大切になります。
仮審査では、返済能力や信用情報が重視されます
一般的な「仮審査」の審査基準は次の項目になります。
・年収:安定した収入があるかどうか審査されます。
・勤続年数:長く同じ会社に勤めているほど信用度が高くなります。
・返済負担率:年収に対するローン返済額の割合が適正かどうか。
・信用情報:過去のローンやクレジットカードの支払い履歴の確認があります。
・健康状態:団体信用生命保険に加入できるかどうか。
・担保評価:購入予定の物件の価値が適正かどうか。
以上が主な、審査基準の項目となります。
仮審査が通らない項目別の理由とは
「仮審査」の審査項目において、審査が通らない理由には何が有るでしょうか。
・完済時年齢が80歳を超えないこと
・持病がある等、健康問題を抱えている
・購入資産の評価、価値が著しく低い
・借入年齢が高い
※満20歳~満70歳未満が借入開始時期で、完済年齢が80歳迄が返済期間となる為
借入年齢が高くなる場合、返済期間が短くなり、返済額が大きくなることで、返済
負担率が高くなる
・年収が不安定、又は、少ない
歩合制や年俸制、個人事業主の場合
・転職したばかり
勤続2年~3年の条件が多い
※フラット35は、勤続年数は問わず、前年の年収が審査基準です
・返済負担率が高い場合
年収に占める年間返済額の割合は、20%~25%迄
例)年収400万の場合
年間返済額は、80万~100万 月返済額は、6.6万~8.3万円
・信用情報
過去のローン返済状況やクレジットの支払い履歴の確認
滞納履歴、延期、不払い、債務整理等の確認
<信用情報機関>
日本信用情報機構 JICC
シーアイーシー CIC
全国銀行個人信用情報センター
・申込時にあるローン返済も審査対象となります
マイカーローン、クレジットカードローン、リボ払い、教育ローン、奨学金等
不動産投資の事業資金借入
審査期間と借入契約方法
審査期間は、「仮審査」3~4日、「本審査」1~2週間となりますが、各々、必要書類の提出がありましので、書類が整備された状態の期間です。
物件申込の仮押さえ期間で審査完了ができるようスケジュール調整しましょう。
借入契約の一般的形態である夫婦2名のパターンとして
・ペアローン
契約者=夫
契約者=妻
2名の契約を合算することにより、借入額を増やす契約形態。
住宅ローン控除、団信加入等も可能になり、所有権も夫婦共有持分となります。
・収入合算(連帯保証型)
契約者=夫 1名 連帯保証人=妻となり、借入額を増やす契約形態
夫のみ、住宅ローン控除、団信加入、所有権は、夫1名となります。
・収入合算(連帯債務型)があります。
契約者=夫 1名 連帯債務者=妻となり、借入額を増やす契約形態
夫、妻=住宅ローン控除、団信加入は夫のみ、所有権は、夫婦共有持分となります
※フラット35および一部の金融機関のみの取扱となります
以上、マイホームの購入には、住宅ローンが付き物です。物件探しと並行して、審査基準や契約形態を事前に検討してみることが、現実的なマイホーム購入に繋がります。
詳しくは、金融機関や信頼できる不動産業者に相談することをお勧めします。
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