今後も増える空き家を、流通させることで、住宅問題も解決します
日本全国の空き家の空き家率は13.6%、戸数にすると849万戸もあります。
〇総務省の住宅・土地統計調査(2018年10月1日現在)
・日本の総住宅数は、6240万7千戸
・総世帯数は、5400万1千世帯
内、居住世帯は、5361万6千戸
・居住世帯の無い住宅は、879万1千戸(14.1%)
内、空き家は、848万9千戸(総住宅数に占める空き家率は、13.6%)
〇空き家の内訳
・賃貸用の住宅は、432万7千戸
・売却用の住宅は、29万3千戸
・別荘等の二次的住宅は、38万1千戸
※その他の住宅は、348万7千戸
※転勤や入院等で居住住宅が長期にわたって不在の住宅や建替え等の為に取り壊し予定となっている住宅の他、空き家区分の判断が困難な住宅等は349万戸もあります。
空き家は放置されることで、地域近隣の住環境が低下すると言われ、逆に、流通させることで地域の活性化が推進されるとも言われています。
空き家が年々増えると予想される超高齢化社会
原因の一つは、自宅を所有している高齢者が老人ホームなどの高齢者施設や自分の子供の家に転居することです。
最近、ご近所でも高齢者夫婦だけの住宅や、配偶者に先立たれて独り暮らししている住宅が多くなりました。
若い世代と同居している大家族は本当に少ないように思われます。
これから、団塊の世代の人達が高齢者になる為、さらに老夫婦の二人暮らしや独り暮らし、そして、空き家の増加が懸念されています。
転居や空き家が増加するとその地域の活力も低下し、住む人が減ればスーパーや銀行、病院、学校などの生活に必要な施設が減っていきます。
空き家や空き地を流通させることで、地域が活性化します
空き家が増えることも問題ですが、もう一つの問題は、空き家になったら放置してしまうことです。
高齢者の方に相続が発生した場合、相続された方が空き家をそのまま放置してしまうことです。
その理由は、家が遠方で差し当たり利用目的が無いことや生家として家族の思い出が詰まっている等が理由です。
当面、困ることがない、解体費用が掛かる、利用・活用目的も無いので、そのまま、維持している。将来、もしかして何かに使うかもしれないので、置いておく等です。
しかし、地域単位で考えてみれば、空き家、空き地が流通して、次の世代の人々がリフォームして住む、新築に建替えて住む、借りて住む等により、住人が集い、地域が活性化していくことになります。
草が伸び放題の空き地、人の住んでいない無人の住宅の空き家が散在している街は、住環境も低下し防犯、治安上も問題になります。
放置している空き家、空き地の周辺で生活している住人も多数います。是非、自己の不動産価値を高める為にも、放置せず、流通させることで地域社会に貢献することになります。

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