入居者の快適な日常と生活環境を整えることが、満室の条件です
大家さんが悩む「空室問題」の原因の一つには、入居者が快適な生活を維持できないことがあります。
入居後、他の入居者との生活習慣の違いやマナー違反、騒音、ゴミ捨て、怪しい人の出入り等、そのアパートでの生活に馴染めず、早期に退去する状態が、頻繁に起きれば、課題となる「空室問題」は解決しません。
寧ろ、長く入居している入居者が多いアパートになるよう、生活環境を整えることが、満室の条件となります。
ゴミ出し、騒音、違法駐車・駐輪、ペット等の日常生活への協力と指導
<アパート等で日常生活上、問題となるケースです>
・ゴミの出し方(地域により集荷方法が異なるので要注意)
場所、 日時(曜日)、分別(可燃、不燃、資源、粗大ゴミ等)
ゴミ出しのルールを守らない等
・騒音(音についての苦情比率が高い)
早朝、深夜の洗濯機・楽器の使用、テレビ・ステレオ、カラオケの音量、宗教的な儀
式、子供が部屋を走り回る、深夜の宴会騒ぎ、大声でのケンカ等
・臭い・異臭
ベランダ、テラス等でのバーベキュー、
・共用部分の個人使用
ゴミや私物の放置等
・ペット(ペット不可の物件)
ペットの一時預かり、鳴き声、匂い等
・ペット(ペット可の物件)
異常な鳴き声、糞尿等による悪臭、排泄処理、躾等
・違法駐車・駐輪(バイク)
指定場所以外に駐車・駐輪する、近隣路上への駐車・駐輪行為等
・降雪地での駐車場の雪の除雪
除雪作業の協力、雪捨て場所のトラブル等
・怪しい人・怖い人達の出入り
入居ルールや常識的な社会生活を理解した人と共同生活したいものです
物件の間取りや構造、築年数、単身向けか、家族向けか等により入居者層は異なりますが、いずれにしても、入居ルールや常識的な社会生活が理解できる人達が住んでいるアパートであることが重要です。
つまり、怪しい人、怖い人達が居住しているようなアパートには、お金を払ってまで、誰も入居して共同生活したいと考えないのは当然です。逆に、「~のようなアパートには・・・」
アパートの居住環境は、入居者により決まります。それは、賃貸事業の経営の根幹に関わることです。
これが、大家さんの経営姿勢と言われるところで、空室にしておくなら、誰でも、兎に角、選ばず、多少家賃を下げても、業者の言う通りにして入居を優先してしまうことです。
大家さんが、入居者の選別、入口を誤ると悪循環になり「負のスパイラル」=「家賃の下落、滞納」が常習化し、「退去、空室」が改善できず、やがて経営は破綻します。
選ばれる物件にするには、家賃に見合う、良質な入居者に永く居住してもらえる、快適な生活環境を整え入居者を選ぶことです。

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