住宅ローンの支払いがキツクなってきた
ー金沢なかまち不動産BLOGー
「住宅ローンの支払いがキツクなってきた」と思う時、それは、生活の計画、予定に変化が生じてきた時です。想定外の収入減や、逆に想定以上の出費の発生等、人生様々なことがあります。自分達だけでは解決できない問題が急に起きたり、転勤、休業、離職、病気、そして、離婚等が考えられます。
住宅の売却で何が一番問題になりますか?
様々な想定外の出来事の解決の為、家族の財産を売却することで、一番問題となってくるのが、住宅ローンです。住宅ローンの多くが、長期返済で土地・建物に抵当権が設定されています。その為、抵当物件を売却する場合、権利者の金融機関や保証会社の承諾が得られなければ、売却はできません。
日本においては、購入時点の住宅の担保価値が、最大融資額となり、その後、居住年数に応じて、返済年数は進みますが、借入残高は元利均等返済の長期型が多く、元金は経過年数に応じて減らないのです。
居住経過年数にもよりますが、売却を考えなければならない時点の、売却予想額と返済残高のバランスを把握しておくことが大切になります。
売却し返済しても残る借入残額は、返す必要があります
住宅を売却し返済しても残る借入残額は、返す必要があります。その場合、概ね、5年から10年となります。住宅ローンの返済がキツクて売却したのに、尚、多額の残額を短期間で返済することは、売却以前よりも、キツクなる場合もあります。結果、自己破産等で再生を考えることにもなります。
売却後も、少額の短期返済にできる、又は、売却で借入が無くなる状態にできるのかで、その後の人生が大きく変わります。
住宅の売却は、返済が滞る状態の進行した度合いにより、対応が厳しくなっていきます。最悪は、債権者から「期限の利益喪失」の通告があり、競売にかけられてしまうことです。競売になると、安価な売却価格の入札により、売却されてしまうので、残った債務が大きくなることが多く、その後の返済ができなくなるので、自己破産しか解決策が無くなります。
大事なことは、「住宅ローンの返済キツクなってきた、なりそうだ」の早い段階で、相談し方針を決めておくことです。追い詰められたギリギリの段階もありますが、競売に至るまでに解決しておくことが大切です。

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